アルバムの基本情報
タイトル (日本語) | ザ・ビートルズ・アンソロジー 3 |
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タイトル (英語) | The Beatles Anthology 3 |
発売日 | 【イギリス】1996年10月28日 【アメリカ】1996年10月29日 【日本】1996年10月28日 |
最高順位 | 【イギリス】4位 【アメリカ】1位 【日本】5位 |
CD
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アルバム収録曲
ディスク1
- ア・ビギニング A Beginning
- ハッピネス・イズ・ア・ウォーム・ガン Happiness Is A Warm Gun
- ヘルター・スケルター Helter Skelter
- ミーン・ミスター・マスタード Mean Mr. Mustard
- ポリシーン・パン Polythene Pam
- グラス・オニオン Glass Onion
- ジャンク Junk
- ピッギーズ Piggies
- ハニー・パイ Honey Pie
- ドント・パス・ミー・バイ Don't Pass Me By
- オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ Ob-La-Di, Ob-La-Da
- グッド・ナイト Good Night
- クライ・ベイビー・クライ Cry Baby Cry
- ブラックバード Blackbird
- セクシー・セディー Sexy Sadie
- ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス While My Guitar Gently Weeps
- ヘイ・ジュード Hey Jude
- ノット・ギルティ Not Guilty
- マザー・ネイチャーズ・サン Mother Nature's Son
- グラス・オニオン Glass Onion
- ロッキー・ラックーン Rocky Raccoon
- ホワッツ・ザ・ニュー・メリー・ジェーン What's The New Mary Jane
- ステップ・インサイド・ラヴ/ロス・パラノイアス Step Inside Love / Los Paranoias
- アイム・ソー・タイアード I'm So Tired
- アイ・ウィル I Will
- ホワイ・ドント・ウィ・ドゥ・イット・イン・ザ・ロード Why Don't We Do It In The Road?
- ジュリア Julia
ディスク2
- アイヴ・ガッタ・フィーリング I've Got A Feeling
- シー・ケイム・イン・スルー・ザ・バスルーム・ウィンドー She Came In Through The Bathroom Window
- ディグ・ア・ポニー Dig A Pony
- トゥ・オブ・アス Two Of Us
- フォー・ユー・ブルー For You Blue
- テディ・ボーイ Teddy Boy
- リップ・イット・アップ〜シェイク・ラトル・アンド・ロール〜ブルー・スエード・シューズ Rip It Up / Shake, Rattle And Roll / Blue Suede Shoes
- ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード The Long And Winding Road
- オー!ダーリン Oh! Darling
- オール・シングス・マスト・パス All Things Must Pass
- メイルマン・ブリング・ミー・ノー・モア・ブルース Mailman, Bring Me No More Blues
- ゲット・バック Get Back
- オールド・ブラウン・シュー Old Brown Shoe
- オクトパス・ガーデン Octopus's Garden
- マックスウェルズ・シルヴァー・ハンマー Maxwell's Silver Hammer
- サムシング Something
- カム・トゥゲザー Come Together
- カム・アンド・ゲット・イット Come And Get It
- エイント・シー・スウィート Ain't She Sweet
- ビコーズ Because
- レット・イット・ビー Let It Be
- アイ・ミー・マイン I Me Mine
- ジ・エンド The End
アルバムの概要
アンソロジー・プロジェクト3部作の3作目
アルバム『ザ・ビートルズ・アンソロジー 3』は、未発表曲や別テイクを中心に構成され、1996年10月に発売された2枚組のコンピレーションアルバムです。
「アンソロジー・プロジェクト」で制作された『アンソロジー1』『アンソロジー2』と共にアンソロジー3部作と呼ばれています。
「アンソロジー・プロジェクト」については『アンソロジー1』のアルバム解説で詳細を書いているため、こちらでは省略します。
最後の新曲「ナウ・アンド・ゼン」はいったんボツになった
アンソロジー・プロジェクトの目玉として、ビートルズは1970年の「レット・イット・ビー」以来25年ぶりとなるシングル曲を、1995年から1996年にかけて2曲リリースしました。
新曲2曲のうち「フリー・アズ・ア・バード」はアルバム『アンソロジー1』に、「リアル・ラヴ」はアルバム『アンソロジー2』にそれぞれ収録されています。
実はこのアンソロジー・プロジェクト期間中、ビートルズの3人(ポール、ジョージ、リンゴ)は上記2曲以外にも、ジョン・レノンが生前に遺したデモ音源を元にして新曲を制作しようとしていました。
そのうちの1曲が、2023年に「最後の新曲」としてリリースされた「ナウ・アンド・ゼン」です。
「ナウ・アンド・ゼン」はもともと今作『アンソロジー3』に収録する予定で、1995年にレコーディングを開始していました。
しかしカセットテープに録音されていたデモ音源は他の2曲よりも雑音がひどく、ジョンのヴォーカルとピアノの音を分離することが技術的に困難だったため、新曲として仕上げるのは無理だと判断したジョージが作業の継続を拒否。
これにより「ナウ・アンド・ゼン」のレコーディングはわずか2日で終了し、『アンソロジー3』への収録も幻に。
新曲の代わりにジョージ・マーティンのオーケストラによるインストゥルメンタル曲「ア・ビギニング」が『アンソロジー3』に収録されました。
幻の新曲だった「ナウ・アンド・ゼン」は、技術的に向上した2022年にジョンのヴォーカル分離が成功し、2023年にシングルとしてリリースされ、アルバム『ザ・ビートルズ 1967年〜1970年』に収録されました。
ポールやジョージのソロ曲も収録
『アンソロジー3』は、公式アルバムのうち『ザ・ビートルズ(ホワイト・アルバム)』から『レット・イット・ビー』までのアルバムに収録された楽曲のアウトテイクが数多く収録されています。
またビートルズ解散後にメンバーがソロでリリースした楽曲のデモ音源も収録されています。
ポールが歌った「ジャンク」は、1970年にリリースされたポールのソロデビューアルバム『マッカートニー』に収録されました。
もうひとつ、ジョージが歌った「オール・シングス・マスト・パス」は、1970年にリリースされた同名ソロアルバムに収録されました。
2022年に公開されたドキュメンタリー映像作品「 ザ・ビートルズ: Get Back 」には、ビートルズの4人がゲット・バック・セッションで「オール・シングス・マスト・パス」を演奏する様子が映像として残っています。
アルバムジャケットについて
3つのアルバムジャケットは繋がっている
アルバムジャケットのデザインを担当したのは、他のアンソロジー・アルバムと同じクラウス・フォアマン。
中央には『レット・イット・ビー』のアルバムジャケットが置かれ、下には『アビイ・ロード』の横断歩道も見えます。
アンソロジー3部作のアルバムジャケットは、3つを横に並べると1つのコラージュ画像に見えるようデザインされています。